変額保険ってどうなんだろう。
入っていた人の実体験を聞きたい。
利回り9%で7年間運用した変額保険で、
22万円損をした私が説明します。
- 変額保険の特徴
- 変額保険 VS シンプルな生命保険+メジャーな投資信託
結論から言うと、変額保険はこれからお金持ちになろうとする人向きの商品ではないです。
少なくとも、保険に加入してお金を増やそうと思っているのであれば、それは根本的に間違っているので思い直した方がいいと思います。
保険は将来のリスクに備えるもので、資産運用とは別物です。
「株とか投資信託とかは怖いし、保険もついているから経験のない初心者にちょうどいい」と思っていませんか?
私は、そう思っていました。
しかし、変動保険の実態は「保険+資産形成」のいいとこ取りではなく、「割高な保険+非効率な投資商品」と中途半端です。
三男はこの動画に出会って、いかに損をしているか理解し、解約しました。
私はある変額保険に7年弱で、保険料を188万円を払いました。
解約したのはコロナショック前の相場も良かったころで、解約返戻金の運用利回りはなんと9%
しかし、解約返戻金は166万円
結果として約22万円損しました。
変額保険がどんなものなのか、実体験を交えて解説したいと思います。
(数字は、私のリアルを入れていますが、1万円以下は四捨五入させていただいています。)
変額保険とは
変額保険は、生命保険としての機能を持ちながら、運用結果によって解約返戻金が変動する保険商品です。
積立型の個人年金の機能を持っている場合も多く、その場合には年金額が変動となります。
死亡・高度障害に備えつつ資産形成もできる変額保険
といった感じで説明がされています。
リスクもあるけれど、資産形成にも繋がるということで、
「資産運用には興味があるけど、経験がなくて不安。保険なら大丈夫かな。」
「ただの掛け捨ての保険ではつまらないし、資産形成にも繋がる。資産運用の勉強としてやってみよう。」
と考える人には魅力的に映る商品かと思います。
しかし、その場合かなりの高確率で損をします。
実体験
例えば、三男が加入していた変額保険はこんな商品でした。
- 保険金 20,000,000円(死亡時)
- 保険料 22,000円/月
- 解約返戻金を運用、投資先は世界株式・日本株式・債権などから自分で配分を選択できる。
- 利回り3.5%で運用した場合、26年で累計の保険料と解約返戻金が同額になる。
さて、みなさんはどう思われますでしょうか?
生命保険に加入しながら、うまく運用できれば、払い込んだ保険料と解約返戻金が同額になって、26年間の保険料が実質タダになるじゃん!
という見方もあると思います。
その場合にはつまり、①②を目的として、月22,000円を払い込むことになります。
①掛け金20,000,000円の生命保険
②利回り3%で26年運用すると、その保険料も取り戻せる。
しかし、
これを目的とするなら変額保険に入るのではなく、シンプルな生命保険とメジャーな投資信託とで、別々にやった方が圧倒的に効率がいいです。
まず①、掛け金20,000,000円の生命保険ですが、シンプルな生命保険なら、保険期間を30歳から80歳までとした場合、9,000円/月ほどで入れます。
26年間の保険料は、約2,800,000円です。

そうすると、②13,000円/月は運用に回せるわけですが、これを手数料(信託報酬)0.1144%のメジャーな投資信託で運用することにしましょう。
例:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

これを、利回り3.5%で26年間運用できた場合には、約6,340,000円になります。
26年間の保険料は、28,000,000円でしたので、
6,340,000円 - 2,800,000円 = +3,540,000円
なんと、3,540,000円も、シンプルな生命保険+メジャーな投資信託の方が得という計算になりました。
まとめると、こうなります。

まとめ
いかがでしたでしょうか。
変額保険は、非常に中途半端な商品と言わざるを得ないと思います。
三男はこの事実に気づき、最終的には損切りと考え解約しました。
実は、22,000円/月の変額保険のほかにも、途中から20,000円/月の個人年金型の変額保険も追加で契約していたので、その両方を足すと、300,000円以上損をしました。
実際には、生命保険に入っていたわけですから、丸々損というわけではないのですが、当時から変額保険じゃなくて投資信託の積み立てを始めておけば、、、
損を確定するのは辛かったですが、そのおかげで家計の収支は+42,000円/月
年間では、504,000円もの家計改善に繋がり、そのお金はもちろん全て運用に回しています。
ちなみに、三男は独身ですし、何かあった時に家族に迷惑をかけないだけの貯蓄もあるので、生命保険に入る必要はないと判断し、入っていません。
変額保険・積立保険は若い人ほど興味を持ってしまいがち、多くの人に知っていただきたい内容です。