投資を始めたいけど、どんなものかよくわからない。
投資を始めてみたものの、日々の値動きで毎日不安。
素朴な視点から、投資の専門用語もなしでご説明します。
会社に行くのが嫌で、三階から飛んだ男「三男」と申します。
一度はすっからかんになりながら、20代で資産1,000万円を達成した凡人サラリーマンの私が、労働からの解放を目指すノウハウを発信いたします。
私の投資歴は2年です。今回のコロナショックで初めての大暴落を経験しました。
暴落時には、1カ月で資産が最大50万円減りましたが、労働からの解放をめざす私の長期計画に大きな影響はないと考えています。
投資は、高度な分析や予想によって誰かを出し抜こうと思うと、天才的なセンスや大変な努力が必要になりますが、
長期的に、世界経済の成長から分け前をもらおうというスタンスでよければ、誰にでも挑戦できるものです。
そして重要なのは、安全に資産を増やすためには、運用期間が長ければ長いほど良いということ、つまり「できるだけ早く始めるべき」なのです。
もちろん投資に対する考え方は人それぞれですが、根っこの基本となる考え方はみんな似たり寄ったりなはず、
自分自身が納得できる原理原則を持てば、日々の値動きに振り回されたり、慌てたりすることなく、投資といい距離感で付き合えますよ。
「長期的」には、世界経済は成長する

将来、今より人類は豊かになる?
100年前と50年前だと、どちらが経済的に豊かだと思いますか?
100年前というと大正時代です。日本だと人口の約半数が農家で、水道の普及もまだまだ、多くの人が井戸や川に水汲みに行っていました。
50年前だと、カラーテレビ、クーラー、自動車が「3C」と呼ばれ庶民の憧れだった時代です。
では、50年前と現在ではどうでしょうか。3Cに憧れている人はいますか?
当たり前のことなのですが、人類は経済活動を通じて年々豊かになっています。
今も将来の世界を豊かにするであろうAI技術や通信技術、ロボット技術の進歩が進んでいます。
将来、経済活動をする人口は増える?
次に、世界の人口を見てみましょう。
世界人口推計2019年版 データブックレット
世界的には人口は増え続けています。
日本や先進国では少子高齢化の問題を抱えていますが、世界規模で考えると今後も増え続けると考えられています。
この増えた一人一人がものを買ったり経済活動をしますので、今後も世界経済全体のパイは増え続けることが予想されます。
世界経済全体の成長に投資するという考え方
では、50年後の世界経済は、今と比べて成長していると思いますか?
私は成長すると思います。
投資先に思いもよらないような危機が発生すること、これはどうしてもあります。
そして、これは事前に予想することは、たとえ天才にだって不可能です。
例えば、「コロナウイルスの大流行は事前に予想できた。」なんて人がいたら怖いですよね。人間業ではありません。
投資先が個別の企業の場合には、それをもろに受けて倒産してしまうような場合もあり得ます。
でも、「世界経済が今後も緩やかに成長する」というのは、「人間の社会基盤が今後もきちんと機能する」こととほぼ同じことで、
もし、これがダメになるなら、もうどんな資産を持っていてもダメでしょう。
なので私は、「世界経済全体の成長に投資する」という考え方をベースにしています。
これまでの統計ですと、世界経済は毎年6%ほどは成長しているとのこと。
疑り深い三男は、「じゃあ3~5%ぐらいなら期待してもいいかなあ」と考えて、いつも計画をたてています。
投資のうまみは「複利」にあり
「世界経済全体の成長に投資する」なら、長期的には成長を期待してもよさそうです。
ただし、日々投資したお金は減ったり増えたりします。
増える分にはいいのですが、苦労して貯めてきたお金が減るというのは、誰でも嫌ですよね。
それでも、お金持ちになりたい人は投資しましょう。
その理由は、利息で増えるという力の偉大さにあります。
特に、「複利」のパワーは絶大です。
天才アインシュタインも、「複利」のことを「人類最大の発明」と呼んでいます。
現金 VS 単利 VS 複利
これはウェルスナビさんの記事が、非常にわかりやすいので読んでみて下さい。
こちらでは具体的な数字についてみていきましょう。
100万円を、30年間
①現金のままにした場合
②単利5%で運用した場合
③複利5%で運用した場合
それぞれいくらになるでしょうか?
Welth Navi 「リターンがリターンを生む「複利」のチカラ」
①100万円
②250万円
③432万円
単利と複利では、182万円もの差がつきました。
また、現金で保有し運用しなかった場合との差はなんと、332万円です!
目標達成の期間にどのくらい影響するか
今度は、より実践的に目標額から考えましょう。
三男の場合、現在の貯蓄目標額は、4,500万円なので、これに対して何年で達成できるか考えてみましょう。
(ちなみに、4,500万円の根拠はこちらで記事にしています。)
4,500万年の貯蓄を、月15万円(年180万円)の積み立てで、実現するために、
①現金だけで貯める場合
②単利5%で運用した場合
③複利5%で運用した場合
それぞれ何年かかるでしょうか?

①25年
②24年
③17年
なんと8年も差が出る結果となりました。
理論的な正しさだけじゃなく、「自分のメンタル」も大切に

合理的・理論的な判断だけを徹底しなくたっていい
個人投資家は、自分が頑張って貯金したお金を、家族や家計を支える大切なお金を投資しているのですから、
時には、純粋な投資判断として考えると、合理的・理論的ではない判断をすることも当たり前だと、私は思っています。
投資を成功させるには、理論が必要です。
でも、投資をするのは私たち一人一人の人間であって、機械ではありません。
「心」があって、「メンタル」があります。
何が言いたいかというと、理論の正しさだけを追い求めるとメンタルがやられて、冷静でいられなくなります。
例えば、私自身、自分の投資ポリシーを忠実に守るためには、
今すぐ、300万円ほど全世界インデックスの投資信託を買わなければいけません。
でも、、
そんな一気には買いません。
なぜか。
だって、そんなに一気に買うの怖いし。。
「時期を少しずつずらした方がリスクヘッジになる」とか、もっともらしいことを言ってもいいのですが、
やっぱりきちんと理論的に考えると、私の投資ポリシーには沿ってない判断なんですよね。
はっきりいって、時期をずらしながら投資しているのは、「気休め」です。
でも、私はそれでいいと思っています。
むしろ自分の判断の元には、合理的・理論的な部分だけでなく、メンタルの要素があるということを認めることの方が大事だろうと思っています。
日々の値動きに振り回されないために
世界経済は、「長期的」には成長するだろうと言いました。でも、短期的にはわかりません。
投資していれば、資産が急に減ることはよくあることです。
投資したお金は減ったり増えたりしますが、基本は「ほっとく」というのが長期投資の鉄則です。
世界経済は明日や1ケ月後に成長しているかは誰にもわかりませんが、10年後ならおそらく、50年後ならまあ間違いなく成長していることでしょう。
だから、長い期間ただ「ほっとく」のは実はいい手です。
投資の世界には、一度株を買ったら気絶したように一切相場を気にしない、「気絶投資法」なんて呼ばれる方法があるほどです。
でも、、
どうしても気になっちゃうんですよね。
特に慣れないうちは、ちょっと値が動くだけで、上がったら喜んで、下がったらショックを受けたりします。
ひどい時には夜眠れなくなったり、仕事が手につかなくてずっとスマホで相場を追ってしまっていたり、、
でも投資している期間、私たちには投資以外の普段の生活があります。
相場のせいで眠れなくなったり、毎日の生活の質が下がってしまったら、何のための投資なのかわかりません。
私の場合は最初はそわそわしましたが、だんだん慣れてきて、今回のコロナショックは特に慌てませんでした。
どうしても気になってしまう場合は、投資額を下げましょう。
きちんと自分の投資ポリシーを持ったうえで、自分のメンタルともきちんと相談しながら投資判断を考えるのがよいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
投資にはありとあらゆる選択肢があり、中にはとても理解できないような複雑なものもありますが、
その本質は非常にシンプルだと思います。
最近、年金2,000万問題なんかもきっかけになって、投資をする人がだんだん増えてきているようです。
投資は正しいやり方さえわかってしまえば、平凡なやり方でも充分リターンを期待できるものだと思います。
また、これから始めようという方向けに、実際に投資を始める前の準備についても記事にしているので、気になる方は読んでみて下さい。
今回は以上です。